マレーシアの研究者の久米島宿泊研修(SATREPS プログラム)
「持続可能な開発のための科学技術研究パートナーシップ(Science and Technology Research Partnership for Sustainable Development :SATREPS)」の枠組の下、2018年から日本とマレーシアとの共同プロジェクト「低炭素社会と持続可能なエネルギーシステムのための先進的ハイブリッド海洋温度差発電(OTEC)技術の開発」が実施されています。このプロジェクトでは、マレーシアにおけるハイブリッド型海洋温度差発電システムの確立に向け、同国初の海洋温度差発電実験設備の建設が進められています。
そして、このプロジェクトの一環として、毎年、人材育成を目的として、マレーシア研究者の佐賀大学海洋エネルギー研究所(伊万里)・沖縄県海洋温度差発電実証試験設備(久米島)における研修が行われています。
新型コロナの流行により、過去2年間、本研修はオンラインで行われてきましたが、今年は3年ぶりに研究者12名が来日して研修を行うことができました。
前半は佐賀大学海洋エネルギー研究所(IOES)をはじめとする九州の温度差発電プロジェクトの視察・研修、後半は久米島での海洋深層水の産業利用や沖縄県海洋温度差発電実証試験設備の視察・研修を行っています。
このような機会が新しいアイデアやネットワーク作りにつながり、マレーシアにおいても海洋温度差発電・海洋深層水を用いた持続可能な社会システムが推進されることを期待しています。